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東京大学総合研究博物館小石川分館蔵
東京大学本部施設部旧蔵写真資料

東京帝国大学営繕課および東京大学施設部により作成・編集された1920年代からの本学の営繕事業を中心とする記録写真および関連資料のコレクションである。
東京大学本部施設部で保管されてきたが、まず2001年の小石川分館開館準備に合わせ「ガラス乾板およびフィルム」が、それ以外の資料については、2007年2月および4月の2回にわけて総合研究博物館に移管された。小石川分館では全体のデータベース化と公開へむけ整理を進めている。


東京帝国大学時代の営繕工事の記録写真をおさめた178冊、写真8209点。撮影時期の記載があるものでは、1921年の工学部第二号館新営工事写真が最も早く、学内の営繕事業に工学部教授でもあった建築家内田祥三(1885-1972、営繕課長事務取扱嘱託は1923年7月のこと)が関わった時期と重なる。

267冊、写真1309点。大正12年9月1日の関東大震災で罹災した大学および関連施設の復旧工事用の予算使用に関する月次報告書附図の控え冊子のうち、施設部で保存していたもの。報告書の写し自体が綴じられているものは267冊中12冊。複製(冊子内のすべての写真の枚数と構図が同じもの154冊)を除くと113冊で、大正14年9月~昭和13年8月の13年間分(欠番あり)の月次工事記録である。


----------- 以下、準備中 -------------

c. ガラス乾板およびフィルム

木製のガラス乾板入箱計105箱に納められた写真のネガ資料。キャビネ判のガラス乾板3208枚、フィルム80枚(うち7枚は1枚に2カット)がある。

d. 東京大学営繕工事記録写真帳

昭和22年9月の「東京大学」改称以後の営繕工事の記録写真をおさめた64冊、写真1832点。写真帳に挟まっているフィルムやマイクロフィルム・マイクロフィルムリール計151点を含む。

e. スクラップブック貼付写真

スクラップブック54冊、写真2088点。内容は、主にa~dに含まれるものの焼き増し写真を施設部時代に整理したものと思われるが、一部eのみに存在する写真もある。

f. 東京大学紛争被害状況記録

写真貼付スクラップブック19冊、関連記事貼付スクラップブック11点、そのほか関連資料在中封筒2点、写真1011点からなる。

g. その他

写真資料以外の資料である。「昭和56~59年度 部局委任工事整理簿」、「平成元年度 補修工事実施協議書」、「平成二年度補修工事実施協議書」、竣功記念に発行された『Reconstruction Album Tokyo Imperial University Library 1923-1929』2冊(同じ竣功記録でも写真貼付の『東京帝国大学大講堂竣功記念写真帳』や『東京帝国大学図書館新営工事写真帳』はaに含む。)がある。





本データベースは東京大学総合研究博物館平成25年度プロジェクト経費および平成26年度UMDBアップ推進費、平成30年度平成30年度東京大学デジタルアーカイブズ構築事業によって制作された。


データベース制作担当:鶴見英成、阿部聡子、永井慧彦


資料整理協力:荒木勝貴、太田萌子、垣中健志、久根田喜久、慶野結香、坂井景、坂口舞、杉山佳恵、竹田裕介、利根川薫、前田穂奈実、門馬英美、吉田敦則、米村美紀、米村友希(敬称略、五十音順)


展示履歴:
小石川分館常設展示「建築博物誌/アーキテクトニカ」(2014年12月14日~現在)「東京大学構内写真」としてガラス乾板より数点を展示している。
インターメディアテク連続展示「東京モザイク(1)――帝都復興」(2016年3月8日~5月8日)
総合研究博物館特別展示「赤門-溶姫御殿から東京大学へ」(2017年3月18日~5月28日)