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渡辺 武男 広島 長崎 被爆試料
はじめに
渡辺武男肖像
- 渡辺 武男 肖像 -
(撮影:木村伊兵衛)
 渡辺武男先生は1907年に東京牛込に生まれ、東京帝国大学理学部地質学教室を卒業。北海道大学理学部助手・助教授・教授を経て、1944年東京大学理学部教授(地質学教室)となり、鉱床学講座を率いて多くの研究者を育成した。1968年定年退官。その後、名古屋大学教授、秋田大学学長を勤め、1986年に亡くなった。渡辺先生は卒業研究で朝鮮の遂安鉱山の金接触交代鉱床について研究を行い、その中で新鉱物である「小藤石」、「遂安石」を発見した。この研究をもとにして、各地の層状マンガン鉱床の研究から新鉱物である「吉村石」、「原田石」、「神保石」、「鈴木石」、「木下石」を次ぎ次ぎと発見・記載した。40年に及ぶ研究では、一貫して各種の鉱床の調査と形成過程の研究を進展させた。
 渡辺先生は1945年に始まった広島・長崎の政府原爆調査団のメンバーとして原爆被害の鉱物学的、岩石学的調査を行った。1945年8月6日に広島に、続いて8月9日に長崎に原爆が投下された。9月に文部省学術研究会議が原子爆弾の災害を総合的に調査研究するために原子爆弾災害調査特別委員会を設立。その物理化学地学科会の地学班(渡辺武男、山崎正男、小島丈児、長岡省吾、平山健、木内信蔵、小堀厳、園池大樹)を率いた。
 本データベースは渡辺先生の原爆被害調査の全データを画像データとして公開するものである。
     収集被爆試料(岩石)
     撮影写真(広島)
     撮影写真(長崎)
     フィールドノート  …秋田大学工学資源学部附属鉱業博物館所蔵
     調査団記録文書
 
 
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