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東京大学総合研究博物館収蔵 明治期採集標本データベース 【植物】


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東京大学植物標本室(TI)には、明治10(1877)年の東京大学創設以来140余年にわたり蓄積された学術標本約190万点が保管されている。東京大学創設期(1870年代から1900年代初頭)は、日本における近代植物学の黎明・発展期にあたり、当該標本群は当時の研究の発展過程を裏付けるものである。特に1877年から1897年6月までは、東京大学(後に帝国大学)が国内唯一の大学であった時期に当たり、日本の生物系研究教育の成り立ちを実証する希有な学術資産でもある。収蔵される標本群は、植物学教室初代教授・矢田部良吉、助教授・松村任三、大久保三郎、あるいは牧野富太郎をはじめとする歴代教室関係者が収集した標本を主体とし、日本、朝鮮半島、台湾、中国東北部等、各地から採集された標本を主体とする。また、現在では行くことが出来ない北朝鮮域のものや、現在では見ることのできない絶滅種あるいは非常に珍しい希産種の植物標本も収蔵されている。更にこの時期の標本は、生物学名がつけられた際の証拠となる標本(基準標本/タイプ標本)を多数含み、学術的にも貴重な資料群である。





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