東京大学構内遺跡出土品

加賀藩が輸入した陶磁器/イズニーク皿

イスラム イズニーク窯
病院地点 C2 層
16世紀後葉

黒海の南側、現在のトルコに位置する地域で、西アジアの代表的な窯である。15世紀初頭から良質の陶器を焼いており、18世紀には生産を中止している。胎土は灰白色で硬く、その上に白い化粧掛けが施されている。絵付けには七色もの色が使われた。トマト赤はやや盛り上がったように絵付けされ、17世紀中頃までの特徴となっている。その他、白、青、トルコ青、濃青、緑、黒、などが用いられた。文様は、白、濃青、黒の輪郭線で描かれその中を色で充填しており、15世紀中国の影響を受けたものが多い。

[イズニーク皿]

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