東京大学構内遺跡出土品

加賀藩が輸入した陶磁器/鉄絵印花皿

ベトナム
法文地点 E8-2 土坑出土
17世紀後葉

元禄16年(1703年)の火災の後片付けのゴミの中に入っていた物である。ベトナム北部の窯で大量生産の食器として焼かれたと考えられている。胎土の特徴は灰白色でさくさくとしている。高台は径が大きく、畳付けは四角くきっちりと整形されている。内側には重ね焼きをするために釉をはぎ取った、蛇の目釉はぎが見られる。白泥が掛けられその上に鉄で花などの印判が押されている。

[鉄絵印花皿]

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