11-1—宴の跡







医学部附属病院中央診療棟の調査で、江戸時代の最下層から池状の掘り込みが確認された。この中から多量の白木の折敷、箸、かわらけなどと木簡、かまぼこ板などの木製品、焼塩壺などが出土した。白木の木製品、かわらけは儀式の際に使用する道具であり、また、木簡には「寛永6年3月」、「雁」、「ます」、「あゆ」、「高岡」、「富山」など年代、食材、地名を示す文字が書かれていたことから、寛永6年に行われた御成に関する考古資料であると判断された(堀内秀樹)。