3—『東京名勝本郷之風景』








歌川広重(三代)、大判竪三枚続、版元:海老屋林之助(堀江町二丁目)、出版年:明治元(1868)年10月『改印』、東京大学史料編纂所所蔵[原本0380−54]
三代広重(1842〜94)は初代広重の門人、慶応3(1867)年に広重を名乗る。この作品は明治元年10月、大宮氷川神社へ行幸する明治天皇の行列を描く。背景の赤門と二階建の物見所には菊御紋の幕が下げられ、赤門前には「御小休」の木札が高々と掲げられている。物見所は明治元年および同3年の二度の大宮行幸の際に天皇の休息所として二階が使用された(松本裕介)。(U)