生命の科学

第二部

生命の科学の基礎:人体を知る


脳の役割

人間の脳は1千億もの特殊な神経細胞で構成されており、身体の活動をコーディネートする働きをしている。何世紀にもわたった研究により脳の内部構造が高度に規則正しいものであることが明らかになり、新しいスキャニング技法が以前にも増して脳組織の詳しい情報を提供することになった。

脳は2等分、つまり「半球」に分けられている。たいていの活動は脳が指令を出し、左半球は体の右側をコントロール、右半球は体の左側をコントロールする。脳の活動の大半は特定の部位に集中している。 目から脳へ信号が送られ、それを認識した脳が、受け取った情報により決まる行動を体に命令する。

短期記憶部分はあなたが一時的に注目した情報が記憶されるところである。ここでは大量の情報は記憶できない。記憶できるのは平均7個の個別の記憶くらいである。

透明なアクリル樹脂製の人間の頭部の実物大のインタラクティブな模型は、右脳につながっているドラム上のボタンを押すと、光ファィバーにより脳のそれぞれの部位が照らし出される。

電子ゲームによる展示物では、異なる課題に直面したときの反応時間を実験することができる。また、短期記憶を実験することもできる。

電子ゲームによる展示物
脳の役割


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