生命の科学

第二部

生命の科学の基礎:人体を知る


人体の骨格

 
ワイヤーやノブやレバーで頭や、手、指を動かすことができる骨格模型。ニッケルでメッキした実物大のプラスチック製の骸骨が腰掛けに座っている。

実際に首をかしげるなどさせると、動きがリアルで、不思議とユーモラスでしばらく動かしていろいろな動きをさせたくなる。その過程で関節の機構がよくわかるようになる。 写真奥に立っているのは脊椎の模型で、ゴムの軟骨をはさんで脊椎骨が積んであり、先端を持って曲げると、脊椎の曲がり方がよくわかる。

手前は幼児と成人の泉門部の比較用の頭蓋骨模型。

幼児の頭蓋骨には泉門と呼ばれる柔らかい膜組織があり、頭部が子宮から出てくるときに脳の一部がここに伸び出ることによって脳の内径を小さくする。泉門は出生後、骨となり、1歳までには消滅する。

人体骨格の模型

人体の全組織のうち、骸骨はもっともなじみ深いもの。他の組織が腐敗した後、死の永遠の象徴となっている。


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