「デジタルミュージアム」を構築する要素技術について概観する。「デジタルミュージアム」は開発途上の技術体系であり、その理念や機能についての社会の認知が得られているとは言えない。 このような、利用する側での認知の問題だけでなく、「デジタルミュージアム」の提供する枠組みを利用し学術資料を提示する側の —いわばコンテンツプロバイダー側の人々に対して、急速に進歩するデジタル技術・マルチメディア技術にどのような可能性があるか— さらに言えば各自の専門の持つ知的資源を「公開」していく上でどう利用できるかといったことを認知してもらうことも、冬季特別展「デジタルミュージアム」の重要な目的である。 |