芯持ち材を輪切りにした円盤状の木胎に漆を塗り、木地固めを行った後で、朱漆を塗り重ねている。小品ではあるが、漆技術の確かさが見て取れる資料である。中央の孔は、木の芯が抜け落ちたために生じたものとも考えられる。 目次へ 前に戻る