図2 『学位記展II』の展示案を考える過程で描かれたスケッチ
以下のようなステップを踏んで展示デザインを検討している。
まず各展示項目に共通形式のタイトル・パネルを与えることを考え(上左)、その際パネルを扉の形にすることにした(上右)。また、認知度の高い都市景観の例としてロンドンのリージェント・ストリートとリージェンツ・パークを参考例に引きながら(中左)、博物館旧館部を人文・社会系の展示が直線的に連なる<ストリート>風に、新館部を理工・医学系の展示が房状に拡がる<パーク>風に構成することとした(中右)。最下段では、各展示項目の<家>の中にあってあえて統一感を求めない多様な展示物と、その導入部に置かれ最少限ながら一定の統一性を展覧会に与える<扉>のあり方を検討している。