地下圏

 

旧約聖書の創世記の冒頭にはこうあ る、「元始 ( はじめ ) に神天地を創造 ( つくり ) たまへり地は定形( かたち ) なく廃虚( むなし) くして暗闇( やみ)淵 ( わだ) の面( おもて) にあり j 。キリスト教の宇宙開聞説では大地が混沌とした暗閣の世界として思い描かれる。しかし、古くは火山の噴火によって、また近世以降は人の手による掘削によって、時に姿をかいま見せる地底世界は、無限の驚異に満ちている。古代地中海世界の人々を感嘆させずにおかなかった鉱物結晶の世界もそのひとつである。ルネサンス時代によってよう やく人間がたどり着くことのできた多面体幾何学を、無機的な自然界は宇宙創生の段階からすでに無限反復していたのである。

 

 

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