プロジェクトの記録

 

今回のプロジェク卜の柱のひとつが「コラポレーシヨン ( 共同作業 ) 」である。本展を実現するにあたっては、学生、教官、事務官などの大学関係者をはじめ、実に多 くの人々が企画に直接参加し、それぞれの役割を果 たすことになった。なかでダイオンの助手ウィリアム・ブ ライアン・パーセルの貢献には瞠目すべきものがあっ た。美術家より一足先に現場に入った彼は、与えられた指示書に従って、会場設営他の作業にその力量をいかんなく発揮した。
小石川分館への移送前夜、調査を始めてから約 2 ヶ月、 学内各所から発掘された学術廃棄物

明治初期の援洋風木造建築は天井が高〈、縦長の大きな窓や幅広 い玄関口など、現代の建物に較べ関口部が多い。昼間は外からの 光が潤沢に注ぎ込み、夜間には室内の照明が外眼に美しく映える。



コラボレーションの現場には、通常の会場設営にない緊張感が源 う。展示物の最終的な配置を決めるまでに、様々な意見が交錯しあ い、時にそれらがぶつかり合う。ゼミ生たちにも展示の重要な仕事 が割り振られ、会場の各所にその存在の疲跡を刻み込んだ。

 

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