viii Salvia nipponica Miq.ミクエル(Miquel)により命名された.今日でもこの学名が使用される.原記載ではシーボルト及びこのビュルガーが本州の大阪と江戸の間で採集したとある.和名にアキギリを引いている.これはシンタイプに当たる標本の重複品であり,ハスカル標本中に保存されていたものである.ハスカル(J. C[K.]Hasskarl,1811-1894)はドイツのボンで生まれ,インドネシアのボゴール植物園で研究した.また,後年オランダ東インド会社でのシナ(Cinchona)の栽培に携わった.多数の植物標本を個人収蔵していたが,1892年にその多くがライデンの王立植物標本館に寄贈された. |