第三部
建築のアヴァンギャルド
東京帝国大学法科大学講義室
東京帝国大学法科大学講義室
東京帝国大学法科大学講義室は煉瓦造の二階建、山口孝吉の設計で大正3(1914)年に竣工。八角形平面の大規模な講義室棟の四方向に別棟の階段室を設け、さらに法文科大学教室への接続部を持つ大正初期の学内施設を代表する建物である。外観はもちろん建築細部に至るまでゴシック様式で統一されており、本郷へ移転して以来の法科・分科大学のゴシック・カラーを継承している。