四月一日 晴
〔欄外〕園丁事業ノ□時刻
本日より園丁之者事業午前七時三十分始午後五時終
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋出頭
三月分縦覧人八百九名
内特許証六枚
一縦覧人取締として巡査壱人宛園中見廻之議本部より其筋へ
掛合有之由之事
右同段二付門衛ニても厚注意致磐々園中見廻候様
赤阪正江申談之候事
松村任三参園之事
同二日 曇風 土曜日
賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
井上工一参園候事
松本駒次郎本部へ出張
同三日 晴風 日曜日
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋出頭
同四日 晴 月曜
休暇
同五日 晴
春季皇霊祭延被為行候事
同六日 雨 寒気
松本駒次郎加藤竹齋出頭
同七日 晴
賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
過般依頼之種子物代債為替手形ニて秋田縣より
今朝相届候ニ付即日本部江為持遣候所請取出来
同八日 晴 暖気
賀来飛霞加藤竹齋出頭
今朝警部壱人参園有之照会二付巡査園中見廻り之議
日々昼夜見廻り在又ハ縦覧人多き
節斗見廻り在之旨聞合有之候事
任農商務卿 文部卿正四位勲二等
河野敏鎌
任文部卿 議官従四位
福岡孝悌
右之通本日 宣下相成候条此旨相達候事
明治十四年四月七日 文部少輔九鬼降一
小石川植物園中為取締巡査日々園中見廻之議警視総監より
回答之書面共御達有之候事
九日 晴 土曜日
松村任三参園之事
賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
十日 晴 日曜
賀来飛霞加藤竹齋出頭
十一日 晴 曇 月曜
休暇
十二日 晴
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
十三日 曇
賀来飛霞加藤竹齋出頭
松本駒次郎本部江出張
十四日 晴風
賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
本部営繕掛参園有之候事
十五日 晴風
伊藤圭介出頭有之候事
賀来飛霞加藤竹齋出頭
〔欄外〕園丁業更刻
園丁業午前七時三十分より午後五時丗分終
羽田墅國興井上工三参園新築之議種々談寄有之候事
十六日 晴 土曜日 賀来飛霞加藤竹齋出頭
本日月給御請ニ相成候事
十七日 雨 日曜
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋出頭
十八日 晴 月曜
休暇
十九日 晴風
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
二十日 晴風
賀来飛霞加藤竹齋出頭
営繕掛参園ニ付縦覧人便所弐ヶ所地見分ニ入来可候事
二十一日 小雨 暖気
伊藤圭介参園有之候事
賀来飛霞松井昇加藤竹齋出頭松本駒次郎出頭
鉢場宿直弁當料被下之議伺相濟候事
廿二日 曇
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋出頭
廿三日 晴 土曜又小雨
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
廿四日 日曜
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋出頭
廿五日 休暇 曇風
月曜
二十六日 曇風
松本駒次郎賀来飛霞松井昇加藤竹齋出頭
矢田部良吉殿参園之事
二十七日 晴 暖気
賀来飛霞加藤竹齋出頭
松本駒次郎出頭
書籍掛當園書物取調ニ出張有之候事
廿八日 小雨 曇
賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭
松本駒次郎出頭
當園御門内馬立修繕之議
本日より着手之由本部営繕掛より達有之候事
廿九日 朝曇 晴
松本駒次郎賀来飛霞出頭
加藤竹斎本部記録掛調度掛営繕掛江出張午前十時三十分帰園致候事
三十日 晴風 土曜
松本駒次郎賀来飛霞加藤竹齋松井昇出頭 |