マンサク(加藤竹齋画)
マンサクHamamelis japonica(マンサク科)
小石川植物園創設当時、伊藤圭介の指導のもとに多数の植物画が制作された。その多くを描いたのは袈纂である。竹齋には『青丹録』という著書もあり、日本画について一見識をもっていた。竹齋は圭介、後には賀来飛霞の指導のもとにさまざまな植物を観察しスケッチした。小石川植物園には完成図とともに下絵も数多く保管されている。
このマンサクの図はそのような下絵のひとつで、葉の全形を習熟するために葉拓も用いたことが判る。