31 男子立像
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木造彩色
中国
新疆ウイグル自治区トルファン
唐時代(8世紀)
高さ33.0cm
山中商会より昭和8年3月30日に購入。
大谷探検隊将来品(「特別展シルクロードの絵画」、大和文華館図録による)。
昭和51年11月26日、「東京大学東洋文化研究所創立記念日研究所所蔵品展示」において展示(目録番号27)。
昭和63年4月22日〜5月22日、「特別展シルクロードの絵画—中国西域の古代絵画」(大和文華館)において展示(目録番号66)。
東洋文化研究所
木造彩色像で、朱色の宝珠形の膨らみを頂上に持つ茶色の頭巾(兜?)をかぶって直立する人物を表現している(「旅順博物館展」図録、出品番号43、トルファン・カラホージャ出土木彫武人俑参照。この札繋ぎの甲胄像の場合、同形式の兜をかぶり、膝下までの鎧を身につけている)。きわめて軽い木を整形し、下地の上から顔は肌色、膝丈まである長衣は白緑で、また眉、目、髭、顎髭のほか帯と長靴は墨で塗られている。体の両脇に帯から何かを垂らしていた痕跡が認められる。平面に整形された両肩先は腕を固定していたと思われる楕円形の部分が塗り残されている。