28 文人陶俑
-11Kbyte image-
灰陶加彩
中国
北朝(6世紀)
高さ23.0cm
資料館建築史部門(K0031)
冠を付け、袖の長い服を着て立つ役人の像である。手に何か持っていたようであるが、今は残っていない。これも墓に納めるために作った明器である。
型作りで、前半分と後ろ半分を別々の型から起こして結合したもの。身は中空で、足の裏の部分が開いている。胎土は灰色軟質で、焼成後外面全面にやや黄味がかった白色の顔料を塗り、さらにその上に部分的にくすんだ朱色の顔料を塗ったようだが、朱色はかなり剥げ落ち、窪んだ部分に僅かに残るだけである。